旬の味覚には意味がある!?山の幸が充実した春到来!

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山の幸が充実した春到来。

みなさん、こんにちは!
福島県在住の野菜ソムリエプロ、料理研究家の「いそくみ」こと磯貝久美子です。

春の味覚といえば、タラの芽やふきのとう、こごみ等の山の幸が充実してますよね。

人は栄養を蓄えて冬場を乗り切ろうとする習性があります。
そのため冬場はどうしても脂肪がつきやすいのです。
これが春になるにつれ、新陳代謝が活発化し、今まで蓄め込んでいた脂肪や老廃物を排出させようとします。
こんな時、苦みのある食材は、大変有効で、特にタラの芽やふきのとうに多く含まれるアルカロイドは、新陳代謝を促し、消化へと導く働きがあるのです。

色んな効果のある春の味覚ですが、今回は筍に着目しました。
筍に含まれるチロシンは、気力や集中力を高める効果が期待でき、不溶性食物繊維のセルロースも含まれ、便秘解消も期待できます。

 

 

・名前の由来

筍とはご存知のとおり竹の芽の部分です。
竹は意外にもイネ科にあたり、温暖な地域に多く生えています。その種類も多く、70種類ほどあるといわれていますが、食用にされているものは孟宗竹をはじめ、ほんの数種類です。
その名前「筍」は一旬(10日間ほど)であの「竹」までに生長してしまうからだそうです。だから、食べられる期間もほんの一瞬、土から出るかで無いかというときだけなので、目が離せません。そんなに成長が早いにもかかわらず、竹の寿命は百年以上とも言われています。不思議ですね。

 

 

・筍の茹で方

先端を斜めに切り落とし、皮を剥きやすいように縦に身の手前まで切れ目を入れます。皮ごと茹でるのは、皮にアクを抜く作用があるからだそうです。
米ぬか、鷹の爪を水とともに鍋に入れ、そこに筍を沈め落し蓋をして火にかけます。ぬかに含まれるカルシウムが筍のアクに作用してエグミをとるそうです。
大きさによって茹で時間は違いますが、およそ40分から1時間位茹でます。えぐみが強い物は長めに茹でるのですが、長く茹で過ぎるとエグミと共に風味も抜けてしまうので、使う料理によって加減しましょう。

落し蓋が無い場合はキッチンペーパーなどを被せると良いです。その場合吹きこぼれやすくなるので、沸騰しはじめてから泡が出てくるところを少しめくっておくと吹きこぼれにくくなります。

火を止めて、さらにアクを抜くため、そのまま冷まします。暖かいうちに水に当てると、アクが残るだけでなく、筍が縮んだり、割れたりすることがあります。

数時間たったら、筍を取り出し、皮をむき、さっと水洗いして、冷水に浸しておきます。保存する場合は、この状態でタッパーなどにいれ、冷蔵庫で保存します。

 

 

定番な「筍ごはん」を作ってみよう!

下処理をいた筍を使って、定番な「筍ごはん」を作ってみましょう。
新鮮な物を使う程、美味しく仕上がりますよ!

《筍ごはん》
材料(4人分)
米 2合
下茹でした筍 150g
油揚げ 1枚
にんじん 1/5本分
●醤油、砂糖 各大さじ1
●料理酒、みりん 各大さじ2
●白だし 大さじ4
水 適量

 

1.筍は食べやすい大きさに油揚げ、にんじんは短冊切りにします。
2.米を研ぎ、炊飯ジャーに入れ●を加えたら目盛りまで水を加えます。
3.1を加えたらスイッチオン!炊きあがったら混ぜて完成です。
旬の味覚を是非、楽しんでくださいね!

 

 

【自己紹介】
福島県在住の野菜ソムリエプロ、食育指導士、三ツ星タマリエなど食の資格を持つ料理研究家の「いそくみ」こと磯貝久美子と申します。
プライベートでは、ひとり親として大学生、高校生、中学生の三姉妹の母をしております。このコラムでは食育をメインに約4年前から2年かけて-22kgの減量を達成した経験をいかしてダイエットの話、ひとり親ならではの子育て論、生活の知恵等を発信していきます。よろしくお願いいたします!
ライター:磯貝 久美子