新年を迎える!ふくしま暮らし

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(5)ふくしまで楽しむお正月飾り・料理

 みなさん、こんにちは!福島県郡山市地域おこし協力隊の「えみたろ」こと菅井恵美です。

早いもので2021年もあとわずか!

大掃除をはじめ、お正月飾りやおせちの準備……この年末も大忙しです。

都内の実家に住んでいた頃はなんとなーくこなしてきたお正月準備。

地方移住をしてみると、お正月ひとつ取っても文化の違いを知るきっかけとなり、「なんとなく」してきたお正月準備が「楽しい」お正月準備になったことを今でも覚えています。

 ということで、今回は郡山へ移住して初めて作ったお正月飾りやふくしまのお正月料理をご紹介します!

 

 

お正月のしめ縄づくりに挑戦!

 地域のお世話になっている方からしめ縄づくりをするという話を聞き、参加させていただきました。

しめ縄飾りも色々と種類があるようで、教えていただいたのは「輪じめ」というもの。

 地域のおじいちゃんがこの日のために育てた稲で作るしめ縄。

しめ縄づくりのベテランおじいちゃんに丁寧に教えてもらいながら、へたっぴながらも新年を迎える準備ができました。

 しめ縄づくりが終わった後は、地域のお母ちゃん達が作るお味噌汁やお漬物をいただくというのもいなか暮らしならではですよね。

貴重な体験ができました。

 

 

ふくしまのお正月に欠かせない料理 2選

 しめ縄飾りが完成し神様を迎え入れる準備ができたら、次はおせちの準備!

私が住んでいる郡山をはじめ、福島県内でお正月時期によく食べられる料理をご紹介します!

 

 1つ目にご紹介するのは「いかにんじん」。

郷土料理のひとつで、福島県外にお住まいでご存知の方も多いのではないでしょうか。

日常的にも食べるようですが主には年末年始なんだそう。

千切りにしたスルメイカとにんじんにお醤油ベースの味付けで整えます。

この味付けがお酒のおつまみとしても最高なんです!

また、通常は売られていないのですが、年末年始になるといかにんじん用の「長にんじん」をスーパーでよく見かけるようになります。

 

2つ目は「豆数の子」。

「いかにんじん」は定番郷土料理ですが、「豆数の子」は地元の方が「これって郷土料理なの?」と思っている郷土料理であり、お正月料理です。

お正月料理の数の子というと、おせちに入っている単体の数の子や松前漬けなどのイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。

「豆数の子」は調味をしただし汁に枝豆を漬け、そこに数の子を和えたもの。

だしの風味がとてもよく、福島のお正月に欠かせない1品です。

 私は「いかにんじん」こそ知っていたものの「豆数の子」はスーパーで見かけて初めて知り、昨年デビューしました。

 

 

今年の年末年始も「ふくしま」らしく迎えよう!

 ふくしまだからこそ楽しめるお正月飾りや料理をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

福島県内でも地域によってさらに文化が分かれるので、比較してみるのも楽しいかもしれません。

今回を機にぜひご自身の住んでいる地域や気になる地域の「お正月」について調べてみてくださいね。

 

最後に……

郡山の年末年始といえば、開成山公園に現れる「ASAKAMAI887 甘酒トレーラー」!

開成山大神宮へお参りの後には、郡山が誇る最高級ブランド米「ASAKAMAI887」で作られた大粒の甘酒をご賞味あれ!

 

今年も健やかに新年を迎えましょう!

 

 

【自己紹介】

 みなさん、初めまして!福島県郡山市の地域おこし協力隊、菅井恵美と申します。

私は東京生まれ東京育ちで、高校~大学と調理師や栄養士の勉強をしてきました。卒業後は区立保育園などに勤務していましたが、「地域に関わるお仕事がしたい!」と思い2020年6月に福島県郡山市へ移住しました。

郡山市はご飯がおいしいし人も温かい、とても住みやすい街だと感じています。このコラムではそんな素敵な町、郡山市の魅力を余すところなくお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。