マイペンライ日記4

  • コラム

辿り着いたのはノンカイの片隅にある小さな村にある大きなおうち。日本人のご主人とタイ人の奥様のご夫婦のお宅の、ゲストルームの一室を借りてのタイ生活のスタート。
物静かで優しいご主人と、元気で明るいママ。ビール命の管理人さんと、ちょっと怠け者のお手伝いさん。
快く受け入れてくれたことや色々とお世話してもらったことはもちろん、みんなの存在が有難かった。
家族と離れ、見知らぬ国でいきなり私とふたりでの生活だったら、きっと長男にとって全然違っただろうから。

それから、近所に住むママの年の離れた弟トゥさん。何故か毎日ママの家にいて何かしら手伝ったりその辺に座ってたり、そしてとにかくガン見してくる。

周りの人が彼は私に一目惚れしたらしいと冷やかしはじめ、ちょっと勘弁してよと思ってたらその日の夜酔った勢いで部屋にやって来た。
あれがタイ人男性のダメっぷりを垣間見た最初だったかもしれない。

違う。思い描いてた移住生活はこんなんじゃないんだー!と思った滞在4日目の夜だった。

 

 作者プロフィール

おこめ
秋田県能代市出身。 2012年、涙で明日が見えなくなり心機一転タイへ移住。現在はバンコクにて現地採用で働く傍ら作家活動をする二児の母。座右の銘は「なるようになる」。
著書: ゼロからスタート!タイ移住サバーイマニュアル